子どもがスマホを持ち始める時期で最も多いのが中学一年生で、高校生になればほぼ全員がスマホを所有する時代となりました。最近では早い子では小学4年生位の子でも持ち始めていることに驚きます。
子どもにスマホを持たせる理由としては「保護者が働きに出るため」「塾や習い事に通うため」「部活動の連絡共有に使うため」など様々ですが、気になるのは子どもが事件や事故に巻き込まれないかではないでしょうか。
アダルトや出会い系などの有害なサイトへもクリック一つでアクセスできてしまうため、子どもへのスマホの普及率が高まっていると同時に子どもの安全を守るフィルタリング機能の充実が必要とされています。
今回は、子ども達はどうやってフィルタリングを回避・解除しているのかと、どうやって対策を打つべきかをまとめてみました。
子どもはフィルタリングを簡単に回避している
ドコモ、au、ソフトバンクといった大手キャリアのスマホは購入時にフィルタリングの設定をしてくれますが、現代の子どもは情報を調べることに優れているので簡易なフィルタリングであれば簡単に回避・解除ができてしまいます。
「フィルタリング 解除」「フィルタリング 回避」などで一度調べてみてください。色々な情報がヒットします。恐らく子どものスマホに設定しているフィルタリングでは不十分なことに気付くことでしょう。
フィルタリングを回避・解除させないための対策
フィルタリングの考え方は2種類あります。子どもに設定しているアプリはどちらのフィルタリングかを確認してください。
① 回線専用フィルタリング
キャリアの回線(3G、LTEなど)でウェブに接続した時のみフィルタリングが機能するサービスです。
ドコモ・・・spモードフィルタ
au・・・安心アクセスモード
ソフトバンク・・・ウェブ安心サービス
この回線専用フィルタリングだけに頼っている方は要注意です。自宅のWi-fiに繋ぐだけでフィルタリングを回避・解除されてしまいます。
回線専用のフィルタリングサービスは3GやLTEでネットに接続する時のみフィルタリングがかかるのであって自宅や友人の家、公共の無線LANなどを使ってネットに繋げばフィルタリングなしでどこのサイトへもアクセスできてしまうのです。
特に自宅のWi-fiは要注意です。
対策は次のブラウザ型フィルタリングサービスを利用することです。
② ブラウザ型フィルタリング
ブラウザ型フィルタリングとは特定のブラウザでしかネットにアクセスできないようにさせることをいいます。
ドコモ・・・ファミリー for iOS、あんしんモード
au・・・安心アクセスfor iOS、安心アクセス for Android
ソフトバンク・・・Yahoo!あんしんネット、スマホ安心サービス
これらのブラウザを使ってインターネットにアクセスしていれば、Wi-fi経由でもフィルタリングが有効です
インターネットへのアクセスはこれらのブラウザに限るようにする対策が一番おすすめの方法です。
しかし、ブラウザ型フィルタリングの抜け穴があることを知っておいてください。
それは、子どもがブラウザアプリをインストールしてしまい、フィルタリングがかかっているブラウザ以外でアクセスしようとします。
これを防ぐ対策としておすすめの方法はアプリのインストールは保護者の許可がないとできないようにすることです。
まとめ
新しいことや知らないことに興味を持つことは素晴らしいことですが、一歩踏み間違えると事故や事件に巻き込まれてしまう危険性があります。
一般的なフィルタリングでは不十分な可能性があるので、筆者がおすすめするフィルタリングはブラウザ型フィルタリングアプリ+インストールの制限をかけることです。こうすれば子どもにとって教育上ふさわしくないサイトへにアクセスを制限をかけることができます。
*既に子どもにスマホを与えてしまっている場合
子どもに事情を話することから始めることをおすすめします。思春期の子どもは親にスマホを触られるだけでも毛嫌いする子が多いです。プライバシーをあまり知られたくないというのが本音だと思います。
一般的なブラウザアプリを削除することも忘れないでください。
また、アプリをインストールするためのパスワードも子どもに教えないように注意してください。